2026/09/01(火)
2026年8月28日、「自動車金型(プレス)金型設計・製造におけるガイドライン」が一般社団法人日本自動車工業会(JAMA)のホームページにて正式公開されました。
ガイドラインの閲覧・ダウンロード
JAMA「モノづくりにおけるデータ流通性向上とDEデータの有効活用」
プレス金型業界では、3D CADの普及によりデジタル技術を活用したモノづくりが進展してきました。一方で、3Dモデルに関する統一標準が存在しないことから、各社が独自の仕様やルールを定め、受発注における取り決めとして運用してきました。その結果、企業間での仕様確認や問い合わせ、作業の手戻りなどが発生し、サプライチェーン全体の効率化を妨げる要因となっていました。
こうした課題を解決するため、これまで各社で運用されてきたルールや仕様を整理し、企業間で共通活用できる基盤としてまとめられたものが今回のガイドラインです。策定にあたっては、「各社ごとのルールづくり」から「業界共通の基盤づくり」へと視点を広げ、現場で培われた実践経験や運用ルールを持ち寄りながら、業界横断で検討・整備が進められてきました。仕様の共通化・最適化、不足レス、シンプル化をコンセプトに掲げ、誰もが正しく理解できる3Dデータのあり方を目指しています。
また、本ガイドラインは一度作って終わりの完成形ではありません。業界全体で活用しながら現場の知見やフィードバックを反映し、時代の変化に応じて継続的に改善・発展していく「生きたガイドライン」として位置付けられています。
本ガイドラインは、国内の全自動車メーカーをはじめ、金型メーカー、鋼材・部品メーカー、鋳物メーカー、CAD/CAMベンダーなど、幅広い企業が参画する業界横断型の協議体である「自動車金型づくり効率化推進会議(Die Engineering and Manufacturing Council for Standards :DEMACS)」において策定されました。
DEMACSは、金型産業の競争力向上を目的として2024年3月に発足した有志団体です。プレス金型業界全体で課題や将来像を共有し、個社の利益にとどまらず、業界全体の効率化や競争力強化、さらなる発展を目指して活動しています。現在は、その取り組みの一環として、3Dモデルおよび金型製作仕様に関するガイドラインの策定・普及を進めています。
株式会社ハヤシの前代表取締役である故・林秀昭は、DEMACS発足時の活動に携わり、当社も発足当初より参画企業の一員として、継続的に本活動へ取り組んでいます。
今後も、これまで培ってきた技術やノウハウ、現場での経験を活かし、本ガイドラインの普及・活用を通じて、プレス金型業界のさらなる効率化と競争力向上に貢献してまいります。